イラストの専門学校と美大の違い

c60a58dce682387414e9ba06e42308c0_s
イラストレーター、もしくはそれに類する何かを仕事にしたいと考えている方は、数多くいるでしょう。
イラストレーターに学歴は必要ありませんが、一般的な道筋としては、専門学校や大学を卒業後にデザイン会社等に就職して、実力次第でフリーランスになる事です。
そんな時に思い至るのはイラスト系の専門学校と美術大学(以下美大)、どちらに進むべきなのか、ではないでしょうか。
今回はイラスト系の専門学校と美大、それぞれの特徴を踏まえつつ、選ぶポイントも見ていきたいと思います。

専門学校の特徴

専門学校の特徴としては、窓口が広いことと、イラストの基礎と応用を徹底的に学べることです。
そのため、初心者でも充分にイラストについて学べる環境は整っています。
社会に通用する人材の養成を標榜しているのが専門学校なので、授業も社会に役立つ実践的なものが多く、イラスト系のコネクションも一定以上あります。
しかし、イラストに関わる求人はそこまで多くはないので、それ相応の実力も求められます。
これはどの系統の専門学校にも言える事ですが、専門性が高い故に潰しが利かないので、イラストをずっと描いていく、という強い覚悟も求められます。

美大の特徴

美大の特徴としては、入試の時点である程度の実力を持っていないと落とされてしまうので、入学者は一定の技量を有しているという事になります。
美大ならではの利点としては、比較してみるとイラスト系の専門学校よりかは、クリエイティビティである事が挙げられます。
大学である以上、一般教養の単位は取得しないといけないのですが、かえってそれがイラストに役立つ部分はあります。
授業でも多角的なアプローチを実施しているところが多いので、イラストにおける自身の個性の向上という面を考えると、美大の方がいいかもしれません。

選ぶポイント

専門学校では基本的に最低でも2年、美大では4年という月日を卒業までに要します。その分学費は大きく異なるので、その点はまず初めに考慮しましょう。
次に考慮しておくポイントしては、専門学校は就職に向いていて、どちらかというと美大は、クリエイティビティや個性の向上に重点が置かれているという事です。
これらはあくまで特徴なので、専門学校でも自分次第でクリエイティブなイラストを描く訓練を並行して行えます。また、美大でもきちんと学歴は保証されているので、就職に不向きという訳ではありません。
しかしお金も相応に掛かるからこそ、自分がどういうイラストレーターになりたいかを熟考する必要があります。

まとめ

イラスト系の専門学校と美大、それぞれに良さがあるので、一概にどちらかが良いとは断言できません。
イラストレーターは自分の実力次第でどこまでも行けますが、イラストだけで生活できる方は限られています。
美大や専門学校のオープンキャンパスに足を運んでみてから、自分がどういうイラストレーターになりたいかをじっくり考えましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする